図工について考え、これから勉強していこうと思っている小学校教師の日記


by hita61
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 5月30日のブログでも「デザイン」について分かったことを書いたが、今日、もう一度デザインについて考える機会があった。

 「デザイン」と聞いてイメージするのは、色面構成、レタリング、マーク、ポスターなどだ。でも、私はデザインは、「社会とのつながり」「より豊かに生きるためもの」ではないかと思った。私が学んだデザインは、まず、その地域に住む人の生活、特色、町並みなどいろいろな調査をし、そこから必要なものを導きだしたり、企画がその地域にあっているのか考えたり、または、どうすれば地域にうけいれてもらえるような企画になるのかを考えたりしていくものだった。そして、それができてから、形にしていった。
 学校でやっているデザインは、きっと、この後半部分。色や形をつかって表現していくところだ。でも、本当に子どもの力を付けるのは、前半部分なのかもしれない。それは、社会とのつながりの中で考え、生まれてくるものだと思ったから。そう考えると、アートプロジェクトもデザインの仲間になるのかもしれないと思った。
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by hita61 | 2010-10-28 00:34 | 他の場所
 社団法人日本美術教育連合が主催している日本美術教育研究発表会に行った。大学美術教育学会の研究発表の時のように、いくつかの部屋に分かれて一人20分程度の発表が9回行われた。
 人は、自分の経験をもとに物事を考えるというように、私にとって一番身近な学校現場に直接関係のある発表はイメージしやすかった。また、いろいろな発表の中に、人物名や語句、歴史的背景が出てきた。その中には、学んでいたことも多くでてきていた。でも、頭の中でつながらなかった。つまり、身についていなかったということだ。
 短い発表だし、ちゃんと聞いて記録もとろうと思い、スライドの写真を撮った。でも、たった1、2秒なのに、写真を撮るという動作をすることで、話の内容がよくわからなくなった。

 月曜日に三澤先生に自分の聞いた発表の報告をしながら、ちゃんと聞き取れていなかったことを実感した。

 質問することは、
分からないことを解決するだけでなく、自分の頭の中を整理することにもなること、
相手のペースになっている自分を、質問することで自分のペースに戻すことができること、
何か質問しようという姿勢で聞くと、より話が聞けるようになること、
を教えていただいた。

 今週末は、造形表現・図画工作・美術教育研究全国大会に行くので、そういう姿勢で分科会に参加しようと思う。それから、スライドの写真は、ここぞというものしか撮らないことにする。
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by hita61 | 2010-10-26 23:33 | 他の場所
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 身体障害者福祉のための第52回埼玉県児童生徒美術展覧会に行った。
 この展覧会には、毎年行くように心がけている。特別賞になった作品が掲載された冊子も作られるが、やはり写真と実物を見るのとでは全く違う。
 埼玉県には年に3つの県展があるが、いろいろな題材がでてくるので、私はこの美術展が一番好きだ。そして、題材設定をした先生方の工夫やアイディアがとても勉強になる。
 美術展出品のため、賞をとるための作品作りになるのは本末転倒だけれども、やるからには、子どもの学びを重視しつつ、作品のクオリティーも高めたい。
 
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by hita61 | 2010-10-25 23:58 | 他の場所
 大石北小学校の上尾市教育委員会委嘱図画工作科研究発表会に行った。清掃が行き届いていて、とてもきれいな学校だった。児童の作品に直接画鋲を刺さない工夫もされていた。
 三澤先生の講演もあった。講演の中に「話したくなる体験を」というものがあった。先日聞いた奥村先生の話を想起させる内容でもあり、環境作りが大切なのだと改めて思った。その環境は、人だったり、場だったり、用具だったり、いろいろだ。環境が整うと、子どもは自分から進んで学ぶ。言い換えれば、環境が整わないと、子どもは自分から学べない。
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by hita61 | 2010-10-24 01:00 | 小学校
 国立新美術館で開催されている「没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった」を見に行った。f0236373_183591.jpg
 私は、ゴッホの「アルルの寝室」を扱った授業をしたことがある。だから、「アルルの寝室」の実物を見てみたかったし、ゴッホに興味があった。ゴッホが画家として過ごしたのは、27歳から37歳で亡くなるまでの10年間しかなかったと紹介されていた。

 ゴッホは模写をたくさんしていた。同じ絵を何枚も描いていたし、すっかり同じ構図で農婦が持っている物がスコップか箒の違いだけのものもあった。初期の頃の絵の中には、人物の頭が大きくてバランスがとれていないものもあった。
 描く対象の比率や遠近感を描くために「パースペクティヴ・フレーム」を使っていたこと、「灰色のフェルト帽子の自画像」では、見たままを描くのではなく背景を変えたこと、ゴーギャンの「ブルターニュの少年と鵞鳥」では、ゴーギャンは感情を絵に表すことができると考えていたことなどが紹介されていた。
 作品名は忘れたが、青いテーブルの上にタマネギが置いてあるゴッホの作品があった。その作品を見ていたおばさま2人の「つくえの形がちゃんと取れていなくても、タマネギの形が歪でもいいのよねぇ。私の(絵の)先生も、いいって言ってくれないかしら。」という会話が聞こえた。

 学校では、まねはよくないイメージがあるけれど、まねもありなんだ。また、実物そのものの色や形でなくてもいいこと、そのときの自分の感じ方、気持ちを大切にすることなどを子どもたちに伝えるとき、ただ先生が話すだけでなく、このような画家を例にあげながら話すと説得力がでるし、子どもの中にスーッと入っていくと思った。
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by hita61 | 2010-10-23 20:09 | 他の場所
 埼大付属小学校の教育研究協議会に行った。付属小の授業研究会に行ったのは初めてだった。
 分科会で「題材の特性に応じ、児童の活動状況を読み取る評価方法の工夫」の研究発表がされた。児童の活動状況に応じた評価の分析等は、大変参考になった。研究発表を聞くことで、私の頭の中で漠然としていたものを整理することができた。

 指導講評では、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の奥村先生の話が具体的でとても勉強になった。奥村先生は、一人の児童の目線から授業全体を見ていた。
 それは、
○先生の話を聞いている途中で、持っていた粘土で何かを作り出した→児童はあきてしまった→先生の話が長いと言える
○児童が赤いマジックを前から持ってきた、さらに、後方にある引き出しから折り紙を取り出してきた→誰に聞くこともなく自分で動いている→使いたいものが使える手立てがあると言える
○先生が近くの児童と話しているのを見た、先生が後ろの児童と話しているのを見た→先生が自分以外の児童と話している内容を聞いている→先生が一人の児童と話している言葉は、その一人の児童の支援だけではないと言える
○全児童を黒板前に集めて指導していたとき。
先生が一人の児童に構想の話を聞いた→話を聞いていた児童の目線が、発言している児童の拡大されたワークシートに動いた→ワークシートを拡大したことは、論理的に考えられる手立てになっていると言える
という見方だった。

 私も、一人の子を決めてその子がその時間に何を考え、何を学んでいるのかずっと見るときがあるが、そこから、環境づくり、支援等授業全体を見るには至らなかった。だから、奥村先生の見方がとても勉強になった。

 また、言語活動については、活動がないと言語は生まれないことを、「おいしいものを食べないとおいしいとは言えない。」という例えを使って話されていた。
 言語活動の充実としての教師の存在は、
1 低学年は、先生と話したい。先生と話すことで、「何が」「どこから」どのように」が整理される。
2 高学年では、論理的な会話ができる。先生と話すことで、新しい見方、方法、材料、判断ができるようになる。

 さらに、研究授業では、図工・造形から見ずに、子どもを感じるという姿勢で評価活動すること重要であること、
 共通事項については、
○色や形は、教師も子どもも作品を分析的に見る道具であり、教え込んだり、教え込まれる道具ではない
○ぼんやり印象で語っていたものが、形や色に着目させることで具体的に解説できたり、具体的に考えることができる
とも話されていた。

10分程度の指導講評だったことが残念だ。もっと聞きたいと思った。
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by hita61 | 2010-10-22 23:10 | 小学校
 午前中に東御市梅野記念絵画館に行った。7月にスケッチ大会で行ったところだ。
 梅野絵画記念館では、「私の愛する一点展」という企画展が行われていた。この展覧会は今回で10回目とのことだったが、私は今回初めて知った。この展覧会では、個人コレクター所有の作品68点を展示している。
 私が一番興味を持ったのは、それぞれの作品の所有者の言葉が一緒に展示されていたことだ。その作品を所有するまでのいきさつ、普段はどんなところに展示しているのか、その作品を見るとどんな気持ちになるのか、なぜその作品が気に入っているのか等が書かれていたからだ。その文を読むと、興味が湧かなかった絵も、関心を持って見てしまうから不思議だ。これは、教育現場でも使えると思った。
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by hita61 | 2010-10-14 14:57 | 他の場所
 長野県千曲市立戸倉上山田中学校に行った。10月10日(日)に7年目になるアートプロジェクト「とがび」があるためだ。埼玉県の小学1年生のザリガニの絵を300枚展示して「ザリガニをハウス」をつくる手伝いをした。
 低学年でよくザリガニの絵は描かれるが、教室全体に絵を展示することは初めてだった。ザリガニの絵ばかり集めて見るのも楽しかったし、教室を川と見立てて展示するのも楽しかった。
 空き教室があれば、その教室を池や川と見立てて、子どもたち一緒にとザリガニの絵を展示するのもとても楽しそうだと思った。図工の鑑賞活動でもあるし、ザリガニのすむ環境を設定していけば生活科にもなると思った。
 また、絵が描かれた時の写真もあった。机や椅子は教室外に出され、教室内をザリガニつりをした池に見立てて、子どもたちが思い思いの場所で絵を描いていた写真だった。こういう工夫が意欲を高めていくのだと思った。
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by hita61 | 2010-10-12 18:17 | 他の場所
 茅ヶ崎市立茅ヶ崎小学校に行った。6月10日にも旅するムサビで茅ヶ崎小学校に行っている。その時は、ムサビの学生が制作した作品をムサビ生がファシリテーターとなり、6年生児童が鑑賞する活動だった。
 大学生と6年生児童は、夏から秋にかけて共通のテーマ「楽園」でそれぞれ作品を制作した。そして、今回は、その作品を学校内の自分たちが選んだ場所に展示し、学校を楽園にしようという企画だ。

 授業の計画された流れは次のようである。
対象は、6年生で2時間扱い。1.2校時(1・2組)、3・4校時(3・4組)。
1 学生が制作した作品の鑑賞
2 1グループ6〜8人程度に学生1名がサポートとして入り、学校内から自分たちの作品の展示場所を探す。
3 作品がよりよく見えるように工夫して展示する。
5 グループごとに「○○美術館」「○○な楽園」等のタイトルをつける。
6 学校の地図に自分たちの展示場所を記す。
7 友達の展示場所を巡る。

 1・2校時は、どこでどんなことをしているのかと学校全体を見て回った。一番はじめに思ったことは、とにかく子どもたちが生き生きとしていて楽しそうだということだった。
 3・4校時は、一つのグループを決め、どのように活動を展開していくかとずっと見ていた。担任から授業の流れを聞いた後、グループで話すこともなくすぐに歩き出したときには、どうするの?と少し驚いた。しかし、そこを、学生が一人ずつ何を描いたの見せ合うことを提案し、どこに飾りたいか聞き出し、展示場所を相談するようにもっていったので安心した。

 児童の展示活動の様子を見ていておもしろかったのは、
1 自分の作品がよりよく見えるところを探し、何度も配置換えをしたり、近くから見たり遠くから見たりしていたこと。とにかくこだわりをもって展示している児童が多かったこと。 
2 自分の作品とまわりの環境との関係性を考えていたこと。
3 作品の中に、環境を取り入れて新たな作品にしていたこと。
だった。

 児童の様子から、授業終了後もきっと、自分の作品を見るために、また、自分の作品に対する他の人の反応を見るために展示場所へ何度も足を運ぶだろうと予想できる。そして、自分でこだわりをもって展示することで作品に対する愛着も倍増すると感じた。さらに、展示場所や展示方法を工夫することで作品が数段よく見えた。1枚で見た時は、「う〜ん・・・。」と思ってしまった作品も、制作者がこだわりをもった場所で展示することでぐっとよくなるからおもしろい。

 授業終了後の反省会で、学生が
1 授業だから何かを学ばせなければいけない。学ばせることができたのか。
2 子どもから意見がでなかったとき、「じゃあ、こうすれば。」と言ってしまったが、それは、子どもの思いを引き出すのではなく、自分の考えを押しつけてしまったのではないか。
3 展示の仕方にもっとこだわりをもたせたかった。展示は、ていねいに、まっすぐになど展示にこだわらせることに美大生がサポートする意味があったのではないか。
等、言っていた。学生の口からこんな言葉が出てくることがすごいと思った。

 教師という立場で、導入・展開・終末と細かく見ていくといろいろと考えるところがあった。しかし、それは、やってみて感じたり、分かったことである。
 この企画は、子どもたちの生き生きと学ぶ姿がみられる。だから、今後、またどのように展開されていくのかとても楽しみだ。

↓学生が自分の作品について話しているところ。
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↓池に絵を浮かべて展示しようとしているところ。
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↓飼育小屋の裏でじょうろを発見。自分の作品にでてくる川の水をじょうろから流れてくるようにしようかどうかと考えているところ。
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↓池からいるかが飛び出しているようにしたいとこの場所に配置。一緒にいた友達が、葉っぱがわかめに見えると言ったことでさらにイメージが広がったようだった。2枚目の写真は、制作者がとったもの。
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↓自分の作品と色があっているとの理由でこの場所を選んでいた。2枚目の写真は、制作者がとったもの。花を手前にもってきて大きく写すことで制作したオルゴールをイメージした作品がより引き立つようにしたとのことだった。
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by hita61 | 2010-10-08 21:20 | 小学校
 埼玉県立近代美術館のMOMASの扉に参加した。今回の「み〜っけ!」は、幼児向け美術館デビュープログラムで「おかなしならくがき」が行われた。これは、美術館の建物(曲面ガラス・外ドッキング・グリット天井など)の鑑賞を楽しんだ後、野外で「紐」を使って線を引くプログラムである。
 活動の説明を受けているときに、「紐でなんからくがきはできないよ。」と言っていた6歳児が、活動が進んでいくうちに「あっ、絵ができた!」と言いながら楽しんでいたのが印象的だった。

 できあがった紐で描かれたもので、線をたどって遊んだ。上から見て、見立て遊びもした。小さい子どもにとって大きな実物よりも、全体を写真に撮ったものの方が、全体が把握しやすく、見立てがしやすいのではないかと感じた。
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by hita61 | 2010-10-04 01:04 | 埼玉県立近代美術館