図工について考え、これから勉強していこうと思っている小学校教師の日記


by hita61
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 埼玉県立近代美術館のMOMASの扉で彫刻家、橋本真之さんのアトリエ訪問をした。小学生、中学生、高校生の15名が参加した。
 始めに、美術館にある橋本さんの作品「果実の中の木漏れ日」を鑑賞し、作品から受ける印象や、どんな人が作ったのかなどをみんなで話した。その後、バスに乗って移動し、橋本さんと一緒に幼稚園や、集合住宅、団地にもある橋本さんの作品を鑑賞した。
 最後に、アトリエを案内していただきながら、発想のプロセスやそれにまつわる苦労やエピソードなどを話していただいた。
 私は、鍛金で小物入れを作るだけでも、すごく大変だったのに、大きな作品を機械を使わずにすべて当てがねと延べ槌を使った手作業で作っていくなんて気の遠くなる作業だと思った。私が使った銅板よりも厚い銅板を焼きなますことなく金切りばさみで切っていたのも驚いた。

 作品を制作するプロセスなどを聞きながら、物を見る視点やとらえ方、感じ方、感覚などが違うなぁとつくづく思った。これは、ムサビの学生からも感じたことがある。

 家に帰ってきてから、
 何を考えて延べ槌を打っているのかとか、嫌になることはないのかとか、どういう一日を送っているのかとか、聞きたいことが浮かんできた。もっと早く浮かんでいれば、直接聞けたのになぁ。
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# by hita61 | 2010-08-31 02:08 | 埼玉県立近代美術館
 8/26(木)に総合教育センター主催の「豊かな感性をはぐくむ図工美術研修会」に参加させていただいた。この研修は、希望研修となっている。私は、毎年参加していた。だから、現場を離れている本年度も、総合教育センターに直接お願いをして参加させていただいた。

 埼玉県は、大きく東西南北の4つの地区に分かれている。私の住んでいる地区からは、私一人しか参加者がいなかった。私の地区からセンターが遠いことも影響していると思うが、同じ地区の人がいなかったのはちょっとさびしい。

 研修に参加して、
この題材のねらいはなんだろう。この題材で子どものどんな能力を育てることができるだろう。先生は、どんな言葉をどんなふうに投げかければよいのだろう。子どもの活動のどこを見て、どんな活動がでたとき、取り上げたり、評価したりしていけばよいのだろう。などいろいろ考えた。そして、指導者の発する言葉がとても気になったりもした。

 これらは、昨年までの研修会では、思ったり、考えたり、感じたりしなかったことだ。きっと、私が変わったのだ。
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# by hita61 | 2010-08-30 01:10 | 他の場所
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 8月21日(土)に長野県東御市の芸術むら公園内にある梅野記念絵画館で行われたスケッチ大会&アートチャレンジに参加させていただいた。
 私は、前日からスケッチ大会が行われる場所に行っていた。自然が豊かですごく気持ちのよい空間だった。初めてトンボが虫を捕まえて食べているところを見た。しかも、そのトンボは、私の袖にとまって一連の行動をしていた。トンボは、肉食だと知った。

 ここでは、スケッチ大会だけでなく、大学生や高校生、有志の方々が企画したワークショップがたくさんあった。見ているだけでも楽しいワークショップに加え、観光牧場からアルパカ、馬、ミニブタ、リクガメ、ウサギ、犬、猫、モルモットなどの動物も来て、楽しさ、わくわく度が増していった。
 
このスケッチ大会のすごいところは、10人程度のグループ一つ一つに担当の先生がついて、最後に講評会が行われ、一人一人に賞状が手渡されるところだ。そして、描かれた絵の裏にはコメントが書かれ、その場に飾られる。子どもをとても大切にしていることが伝わってくる。だから、リピーターがとても多いのだと思った。
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 私も1つのグループを担当させていただいた。子どもの絵について保護者にも話せるとても良い機会なのだが、私にとっては結構ドキドキものだった。
 初めての経験だったので、始まる前からどうやって進行しようか、保護者には何を話そうかなどを考えて、最近味わったことのない緊張感があった。

 私は、3歳になったばかりの子から4年生までがいるグループを担当した。どこにどんな動物がいるのか見つけながら、触ったり、気付いたことを話しながら見て回った。その後、子どもたちそれぞれが自分の描きたいものを描き移動した。私は、誰がどこで何を描いているのか、どんなことを考えながら、思いながら描いているのかを見て回った。

 子どもたちの様子から年齢差、発想が広がっていく様子などを見ることができてよかった。講評会の時は、もっと発達段階による特徴を勉強しておけばよかったこと、話しすぎたことを反省した。
 とても貴重な経験ができた。子どもたちの絵を見ることにいっぱいいっぱいになって、絵を描いている子どもたちの写真をとることを忘れてしまった。

 おそらく、掲示してある絵を見ただけでは、このスケッチ大会のよさは感じられなかったと思う。関わって、子どもたちが何を考えているのか、どのように描き進めているのか見ることでスケッチ大会のよさが見えてきたと思う。
 だから、美術展の絵も、絵だけでは本当のよさが伝わらないことがある。やはり、どんな気持ちで、どんな風に描いたのかを知らせる方法が必要だと思った。
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# by hita61 | 2010-08-29 01:36 | 他の場所
 5月にも、現場で必要な研修は「絵の見方」を学ぶことだと思ってブログ書いた。そして、最近、やっぱり、必要な研修は「絵の見方」を学ぶことだと強く感じた。

 研修に出てからも、たまに現場の先生たちと会って話す。私の周りにいるのは、多くは小学校の先生だ。研修に出てから感じたこと、思ったこと、わかったこと、見たことなどを話すとみんな共感してくれる。でも、その後に必ず出てくる言葉は、「でもさ・・・。」だ。
 「でもさ、美術展で選ばれる絵って、結局うまい絵じゃない?」
ここに大きな課題が見えてくると思う。

 美術展入賞作品が参考作品となり、翌年の絵を描くことが多いと思う。入賞作品は、それだけで現場に大きな影響力がある。

 だから、美術展で作品を選出するときは、どうしてその作品がいいのか、なぜこの作品を選出したのかを示していかなければいけないと思う。授業は学習指導要領に準拠して進められているのだから、作品も学習指導要領に準拠したものを選ばなくてはいけない。
 選出するということは、「だから、この絵がいいんですよ。」という説明責任がついてくるものだ。選出する側は、その説明責任を負わないといけない。そして、「だから、この絵がいいんですよ。」という説明をしてもらうことが、絵の見方を学ぶ研修にもなると思う。
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# by hita61 | 2010-08-19 10:03 | 他の場所
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 今日は、埼玉県立近代美術館のMOMASの扉のサマーアドベンチャーに参加した。今回は、武蔵野美術大学の建築科の方々が企画した空間体験「公園をまちにしよう」という取組だった。
 事前の申し込みは必要なく、参加したい人が当日申し込む形であったが、幼児から大人までの111名が参加した。公園での準備では、楽しそうな雰囲気を醸し出し、通りがかる人の興味を集めていた。
 この取組は、美術館にある公園を舞台に、人とのつながりを大切にしたワークショップで、身近な素材を使って、公園をまちに見立てて遊ぶものだ。
 2時間で3つの活動が行われた。




 
 1つ目は、水道管+麻ひも+布でつくるモナドハウス。高いところの作業は大人が、低いところの作業は子どもがというように自然と役割分担されていた。また、できあがったパーツを組み合わせる時は、大人同士の会話が生まれていた。
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 2つ目は、1辺が50cm程度の正方形でできたフェルトを組み合わせて壁?を作った。フェルトの4辺にはマジックテープが付けられており、いろいろな形に変形させることができた。参加者がかぶっている帽子もこのフェルトで作られており、時々、帽子の形を変えて楽しむ姿も見られた。
 このフェルトを組み合わせていく活動は、小さい子が集中していた。ピンクと青の2つのグループで活動していたが、子どもたちの案で2つをつなげることになった。
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 最後は、カラフルな毛糸を使った糸電話を好きな場所に配置して、空間をつなげていった。たくさんの糸電話が繋がっているため、どれとどれが繋がっているのかよくわからないものもあった。子どもの会話の中に、「もしもし、誰ですか?お名前は?」というものがあり、知らない子同士がつながっていくおもしろさを感じた。
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 また、公園内にいくつか楽しみながらペットボトルのキャップを集められる「コロコロボトルキャップ」が設置された。小さい子が楽しんでいた。
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# by hita61 | 2010-08-15 00:21 | 埼玉県立近代美術館
 文部科学省初等中等教育科教科調査官の村上尚徳先生の全体指導・講評も大変勉強になった。私は、下記のように理解した。

1 造形遊びについて
「造形遊び」は、意欲、夢中になる、工夫するなどの遊びの特性を生かしている。
 子どもは、体の感じ方を通して、実感していく。だから、体験したときは、気付かせる、振り返らせる手立てが大切である。その時期にしかできない、感じ取れないものがある。

2 写実的な絵だけがうまいということに陥らないために
 作品作りを通して、自己をもう一度見つめ直させる。人と違っていい。自分が表したいことを大切にする。
 例えば、「手を作りましょう」という提案だと、子どもは、自分の手を見て、そっくりにつくることがよいとなるだろう。
 「ショパンの手を作りましょう」という提案をするとどうなるだろう。
 まず、ショパンの曲を聴かせる。→曲から指を想像させる。
 しなやかな指を想像する子もいれば、力強い指を想像する子もいるだろう。
 自分の表現が大切なのである。そして、それに向かって工夫していくことが大切なのである。

3 言語活動について
一丁目一番地のようなもの。つまり、とても大切である。
①知的活動の基盤である。論理的思考の基盤である。
②コミュニケーション、感性、情緒の基盤である。

 作品を見てどう思うかの問いに答えられなければ、色や形についてどうかという言語で視点を与えることで、感じ取ることができる。
 グラデーション、明暗などを知るとその概念ができ、そのように見ることができるようになる。
言語で視点を与えることで、概念を与えることができる。

 体験から感じたことを絵で表現することも言語活動である。見たこと感じたことを自分の言葉で表現することも言語活動である。

 養老孟司氏の東大の教授時代の話を使って、
東大医学部の学生に頭蓋骨を2つ見せて、気付いたことを話すという面接試験を行った。一人の学生は、その面接試験で無言が続いた。そして、その学生からやっと出た言葉が、「こっちの方が大きいです。」であったという。
 文字になったことを組み合わせる力はあるが、現物を見て自分で発見し、言葉にしていく力に課題がある。この両方が大切であり、偏りがあってはいけない。

体験によって、言葉やイメージが豊かになる。
言葉によって体験からの学びが豊かになる。
連携を基盤に置くことは大切であるが、子どもの側から見たつながりも大切にしていくことが大切である。
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# by hita61 | 2010-08-12 08:02 | 他の場所
 朝から、ムサビるの片付けが行われていた。作品の梱包はもちろん、教室から運び出した机や椅子を座席表通りに戻したり、外したドアを付けたり、はがした掲示物をもとのように掲示しなおしたり・・・。大和市立第二中学校が元の中学校に戻っていった。学生たちは、机の上を拭いたり、教室や廊下の掃除までよくやっていたと思う。私から見ていてもかなり大変な作業だった。でも、だれも不平不満を漏らさずよくやっていた。
 私は、作品が運び出されていく様子を見ながら、こうやって準備、片付けが行われていくのだなと思いつつ、こういう様子も子どもたちに見せたいと思った。

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# by hita61 | 2010-08-11 18:15 | 他の場所
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 ギャラリートーク・ツアーを終えた女子中学2年生と話をした。
 どうしてギャラリートーク・ツアーをやってみようと思ったのかを聞くと、
「昨年のムサビるで、友達と鑑賞している時に大学生に話しかけられた。その時、とても楽しかったので今度は自分がやってみようと思った。」と話してくれた。そして、実際にやってみて「とても緊張したけれど、お客さんと話すことが楽しかった。作品を見て自分と同じ感想を持っていると知ったとき、そういう考えもあるんだと気づいたときが楽しかった。」と話していた。
 他のギャラリートーク・ツアーを終えた中学生にも話を聞いた。「緊張した。難しかった。何を答えていいのかわからなくなった。」などと言った後、ほどんどの子が、「でも、楽しかった。また、やりたい。」と答えていた。小学生に、「一人で見るより楽しい。」と言ってもらえたとうれしそうに話してくれた子もいた。

 また、昨年のムサビるの印象を聞いた時、
「美術館には絵しかなくて、静かにしないといけないイメージがあった。そんなイメージを持ったまま、ムサビるに来たとき、いろいろな作品があって楽しかった。これもありなんだなって思った。」と話してくれた。
 これは、先日私が福島県立美術館で感じたことと同じだ。私は、大人になってから「これもありなんだ。」って知ったけれど、子どものうちに「これもありなんだ。」知っていれば、もっと自由な発想が生まれてくるだろうし、美術に興味をもてるだろうと思った。
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 キャプションに書かれていた作品に対する思いや説明もよかった。何も見ずに作品を見ることも楽しめるが、キャプションを読んで作者の思いを感じて見ることも、私にとってとてもよかった。
 キャプションを読んで、言語活動が頭をよぎったり、「深いなぁ。」って思ったりもした。美大生は、物であったり、事象であったり「みる」ということに対して鍛えられているように感じた。

 美大生が、小学生や中学生の作品を見て「負けた。」と言っていたのもおもしろかった。


下は「赤と緑による現在の思考」のキャプションに書かれていたものf0236373_166953.jpg
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赤いシートをつけて見ると、3枚とも作者の顔が見えてくる。(写真だとよく見えないけれど。)
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緑のシートをつけて見ると、作者の父親、母親、ペットがはっきり見える。
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# by hita61 | 2010-08-11 17:30 | 他の場所
 8/7(土)、8(日)の2日間、東京都東大和市立第二中学校で学校を美術館にしようという取り組み「ムサビる」が開催された。今回から、ムサビ生のサポートのもと、中学生が来校者を案内するギャラリートーク・ツアーが行われた。
 私は、この「ムサビる」を研修に出てから初めて知り、そして、今回初めて見た。一言で言うと「とてもおもしろい。」だ。私にとって何がおもしろかったのか。それは、
①いろいろな作品を見ることができたこと。
絵、工芸品、場所や空間全体を作品として体験できるインスタレーション、木彫、アニメーション、ワークショップ、私にはどのジャンルになるのかわからない作品など。
②作者に話を聞けたこと。
それは、コンセプトだったり、描き方だったり、画材についてだったり、どうやってその作品を思い付いたのかなど。
③すご〜く近くで、時には手にとって、時にはそ〜っと触って見ることができたこと。

そして、何よりも「人と話すこと」がとても楽しかった。
 私は、1時間ほど一部屋の監視を担当した。監視というよりも来室された方と作品を通していろいろな話をしたり、作品を見たときの反応を見ていたリ、会話を聞いていたりして楽しんだ。「学生に見える。」なんて言われていい気になったりもした。
 私がいた室内には、日本画の画材が置かれていた。私も初めて日本画の画材を見たので興味をもったが、多くの来室者も普段見ることのない画材や日本画が描かれる工程にかなり興味をもって話を聞いていた。こういう光景は、普通の美術館では見られないし、聞けない。
 でも、ムサビるでは、「どうして?」「どうやって?」「なんで?」と思ったことをすぐに聞ける。聞きやすく、話しやすい雰囲気だから、会話も、疑問も湧いてくるのだと思った。ムサビるでは、来校者も、学生もみんな饒舌になっているような気がした。

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# by hita61 | 2010-08-10 23:27 | 他の場所
 初めて全国造形教育研究大会に参加した。たくさんの先生方と話す機会を与えていただき、楽しく、とても勉強になった。特に、今まで高等学校の先生と話す機会がなかったので、高等学校の先生ともお話できてよかった。

 公開授業を見ながら、東京都府中市立若松小学校の大杉先生とお話をして、評価について私なりに考えることができた。
 それは、ただ子どもの活動のよさをほめるだけでなく、ここぞという時にほめる評価がとても大切だということだ。そして、それができるかどうかは、先生の力量が問われる時であり、先生がいる意味にもなるのだと思った。

 1年生、絵の具を手で広げたりひっかいたりして写し取るモノプリントの活動で、評価について考えるきっかけができた。
 子どもたちは、手で広げる感触、混色をなどを楽しんでいた。もし、絵の具をすべて混ぜてしまう前のマーブリング状態の色の時に、先生が「きれいな色だね。」と言っていたらどうなるだろう。絵の具を混ぜきる前のマープリング状態の色を写し取る可能性が生まれたと思う。そして、一人の子がそのような色の楽しみ方を発見することで、周りの子も色のおもしろさに気づき、新たな活動が生まれ、より活動が広がったのではないか。

 先生のここぞという時のほめる評価によって、活動を広げたり、深めたりすることができると思った。だから、ここぞという場面にいち早く気付くためにも、とにかく動いて子どもの活動をよく見ないといけないと思った。そして、ここぞという場面をとらえるためにも題材のねらいを明確にしておかなければいけないし、先生の柔軟性も必要だと思った。
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# by hita61 | 2010-08-07 22:55 | 他の場所