図工について考え、これから勉強していこうと思っている小学校教師の日記


by hita61
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 5月30日のブログでも「デザイン」について分かったことを書いたが、今日、もう一度デザインについて考える機会があった。

 「デザイン」と聞いてイメージするのは、色面構成、レタリング、マーク、ポスターなどだ。でも、私はデザインは、「社会とのつながり」「より豊かに生きるためもの」ではないかと思った。私が学んだデザインは、まず、その地域に住む人の生活、特色、町並みなどいろいろな調査をし、そこから必要なものを導きだしたり、企画がその地域にあっているのか考えたり、または、どうすれば地域にうけいれてもらえるような企画になるのかを考えたりしていくものだった。そして、それができてから、形にしていった。
 学校でやっているデザインは、きっと、この後半部分。色や形をつかって表現していくところだ。でも、本当に子どもの力を付けるのは、前半部分なのかもしれない。それは、社会とのつながりの中で考え、生まれてくるものだと思ったから。そう考えると、アートプロジェクトもデザインの仲間になるのかもしれないと思った。
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by hita61 | 2010-10-28 00:34 | 他の場所
 木村先生は、松山市の図工主任会の会長もされている。今日も、市教委の各学校のポストに、美術展の題材例やその資料、審査基準や基本方針等を記載したものを入れてきたとのことだった。
 木村先生は、そうやって市全体の図工の力の向上のために努められていた。学校では、学級担任をされているが、空き時間等を利用するなど時間を見つけて、他の学年の図工の授業もされているとのことだった。
 東京都町田市立町田第四小学校の岡田先生も、やはり空き時間を利用するなど時間を見つけて、出ていない学年の授業をされていた。

 私が授業見学をさせていただいている先生方すべて、担当している学級だけでなく学校全体の図工の力の向上に努められていた。そして、みなさん、必ず、言うよりもやって見せていた。そうやって、図工を広め、理解を図っていくのだと思った。

 私は、絵の見方の研修が一番必要だと思っていた。それは、今も変わらない。そして、今回、更に必要だと思うものができた。
 それは、審査の基本方針をより具体的に、より明確にして全学校の全職員に提示することだ。確かに、県からは、趣旨や題材例等が記載されている要項が各校に配布されている。でも、視覚に訴えた方がよりわかりやすくて、伝わりやすいと思った。
 だから、「子どもの絵の見方」(東洋館出版社)や「1億人の図工・美術」(カシヨ出版)や「よくわかる図画工作科学習指導要領ビジュアル解説 授業への生かし方」(開隆堂)に記載されているように、作品と文字を組み合わせた資料があれば、より分かりやすくなると思った。そして、その作品の選出理由を4つの観点別評価に照らし合わせて解説して示すことで、より理解が図れるのではないかと思った。
 全員の先生が美術展を見に行っている訳ではないけれど、ほとんどの小学校の先生は図工を教えている。そして、先生たちが一番題材設定について考える時の一つに、美術展前が考えられる。だから、美術展の要項とともに、絵と文字が入った解説や審査基準を示すことは、担任としてもとてもありがたいし、それは、結果的に子どもにかえっていくことになるのではないかと思う。


↓教室からの景色
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by hita61 | 2010-09-10 00:12 | 小学校
 午後7時頃、松山空港に着いた。四国に来たのは、愛媛県松山市立高浜小学校の木村早苗先生の授業見学をさせていただくためだ。木村先生は、小学校学習指導要領解説図画工作編作成協力者になっている先生だ。
 木村先生と夕食をご一緒させていただいた。お話をさせていただいている中で、私にとってまた新しい発見があり、勉強になった。

1 子どもの世界を見つめる展
 これは、今年度から始めた取組で、「子どもが日常に描いた絵」の展覧会だそうだ。私は、今まで「子どもが日常に描いた絵」の展覧会は、見たことも聞いたこともなかったし、とても魅力的に感じた。
 これは、らくがきちょうのような薄めの紙のスケッチブックに日頃から子どもたちが描きためていたものを、色画用紙の台紙をつけ、題名、作者のコメントを添えて展示したとのことだった。子どもたちが日常的に描いているマンガ、イラスト、スケッチ、落書きなど、子どもたちの絵を描く行為の中に、子どもが表現することの意味や価値を見いだしたいと考え始めたとのことだった。

2 スケッチブックから
 9月7日(火)に実際に、「子どもの世界を見つめる展」に出品した作品を見せていただいた。色鉛筆、クレヨン、カラーペン等を使って描かれていた。子どものこだわり、興味を持っているものがとてもよく分かったし、描きながら発想が広がっていったことが想像できた。どれも「子どもが本当に描きたいものを描いている」と感じる絵だった。
 スケッチブックそのものも見せていただいた。スケッチブックの展示もしたそうだ。ある子は、何枚も何枚も乗り物が描かれていた。そのスケッチブックから、絵の連続性、その子のこだわり、価値観等も見えてきた。
 ちょっと薄めの紙のスケッチブックだということで、子どもは構えることなくどんどん思いを描いていきやすいのではないかと感じた。また、1冊にまとめられているので、子ども自身が自分の活動を振り返りやすいのだと感じた。

3 絵をかくということ
 木村先生の話の中に、朝読書等好きな本はどんどん読むことはとてもよい勉強だと認められているが、子どもたちが自由帳などに好きな絵をどんどん描いていることは勉強だと認識されていないのではないかという話があった。本当にその通りだと思った。私も、休み時間に自由帳に絵を描いて楽しんでいる子がいたけれど、それが勉強になるという考えはなかった。

 低学年ほど、イメージで考える。だから、絵を描くことで考えているのではないか。そして、絵で考えてから活字がでてくるのではないか。文字の勉強を先にやっても、文字からイメージを浮かべることは難しい。だから、低学年ほど自由に絵を描くことをたくさん経験させたいという話がとても印象的だった。

 そして、見ないで描ける子の方が自由に描ける。見ないで描ける子は、見ても描ける。しかし、見ないと描けない子は、見ないでかくことは難しい。という話も印象的だった。
 これは、見ないで描ける子というのは、自分の思いがあり、発想が鍛えられているということなのかなと思った。そして、木村先生は、見ないで描ける子を育てたいと話してくださった。
 低学年では、描きたい衝動にあわせてどんどん描かせる。そういう経験を積んでいれば、中学年で、空想で描けるようになる。そして、中学年で、空想の絵を描く経験をたくさん積んでいれば、高学年でも、空想の絵が描けるようになるのではないかと話してくださった。そして、高学年で見ないで描ける子は、絵を書き慣れた子なのではないかとも話してくださった。
 どの学年も非常に大切なのだが、特に中学年で、いろいろな表現方法をしり、自分の思いに合わせて表現方法を選ぶ経験をいかにするかがその後の活動に大きく影響するのだと感じた.


富士山(たぶん富士山、きっと富士山)が見えたことがうれしかった↓
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もうすぐ着くよ↓
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坊ちゃん列車(平日だからかな、1両しかない・・・。)↓
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by hita61 | 2010-09-07 23:06 | 小学校
 研修に出てから思うのは、図工は大切だということだ。自分の指導方法のまずかった点も見えてきたし、図工が担う役割も、図工の必要性も見えてきた。しかし、そのことを人に話すとき教科の特質から話したのでは説得力が足りないと感じる。
 国語や算数は、大切って言わなくても、大切なのが当たり前になっているし、存在意義を問われることはない。でも、図工の場合は、どうして必要なのか、なぜ大切なのかの存在意義を問われることがある。だから、図工の大切さを唱える時、説得力を出すためには、もっと大きな視点から唱えていく必要性を感じる。これから先、60年、70年と生きていく子どもたちにどんな教育が必要なのだろう。図工・美術の必要性を訴える時、まずは、ここから、考え直す必要があると感じた。
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by hita61 | 2010-09-02 10:17
 8/26(木)に総合教育センター主催の「豊かな感性をはぐくむ図工美術研修会」に参加させていただいた。この研修は、希望研修となっている。私は、毎年参加していた。だから、現場を離れている本年度も、総合教育センターに直接お願いをして参加させていただいた。

 埼玉県は、大きく東西南北の4つの地区に分かれている。私の住んでいる地区からは、私一人しか参加者がいなかった。私の地区からセンターが遠いことも影響していると思うが、同じ地区の人がいなかったのはちょっとさびしい。

 研修に参加して、
この題材のねらいはなんだろう。この題材で子どものどんな能力を育てることができるだろう。先生は、どんな言葉をどんなふうに投げかければよいのだろう。子どもの活動のどこを見て、どんな活動がでたとき、取り上げたり、評価したりしていけばよいのだろう。などいろいろ考えた。そして、指導者の発する言葉がとても気になったりもした。

 これらは、昨年までの研修会では、思ったり、考えたり、感じたりしなかったことだ。きっと、私が変わったのだ。
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by hita61 | 2010-08-30 01:10 | 他の場所
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 8月21日(土)に長野県東御市の芸術むら公園内にある梅野記念絵画館で行われたスケッチ大会&アートチャレンジに参加させていただいた。
 私は、前日からスケッチ大会が行われる場所に行っていた。自然が豊かですごく気持ちのよい空間だった。初めてトンボが虫を捕まえて食べているところを見た。しかも、そのトンボは、私の袖にとまって一連の行動をしていた。トンボは、肉食だと知った。

 ここでは、スケッチ大会だけでなく、大学生や高校生、有志の方々が企画したワークショップがたくさんあった。見ているだけでも楽しいワークショップに加え、観光牧場からアルパカ、馬、ミニブタ、リクガメ、ウサギ、犬、猫、モルモットなどの動物も来て、楽しさ、わくわく度が増していった。
 
このスケッチ大会のすごいところは、10人程度のグループ一つ一つに担当の先生がついて、最後に講評会が行われ、一人一人に賞状が手渡されるところだ。そして、描かれた絵の裏にはコメントが書かれ、その場に飾られる。子どもをとても大切にしていることが伝わってくる。だから、リピーターがとても多いのだと思った。
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 私も1つのグループを担当させていただいた。子どもの絵について保護者にも話せるとても良い機会なのだが、私にとっては結構ドキドキものだった。
 初めての経験だったので、始まる前からどうやって進行しようか、保護者には何を話そうかなどを考えて、最近味わったことのない緊張感があった。

 私は、3歳になったばかりの子から4年生までがいるグループを担当した。どこにどんな動物がいるのか見つけながら、触ったり、気付いたことを話しながら見て回った。その後、子どもたちそれぞれが自分の描きたいものを描き移動した。私は、誰がどこで何を描いているのか、どんなことを考えながら、思いながら描いているのかを見て回った。

 子どもたちの様子から年齢差、発想が広がっていく様子などを見ることができてよかった。講評会の時は、もっと発達段階による特徴を勉強しておけばよかったこと、話しすぎたことを反省した。
 とても貴重な経験ができた。子どもたちの絵を見ることにいっぱいいっぱいになって、絵を描いている子どもたちの写真をとることを忘れてしまった。

 おそらく、掲示してある絵を見ただけでは、このスケッチ大会のよさは感じられなかったと思う。関わって、子どもたちが何を考えているのか、どのように描き進めているのか見ることでスケッチ大会のよさが見えてきたと思う。
 だから、美術展の絵も、絵だけでは本当のよさが伝わらないことがある。やはり、どんな気持ちで、どんな風に描いたのかを知らせる方法が必要だと思った。
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by hita61 | 2010-08-29 01:36 | 他の場所
 5月にも、現場で必要な研修は「絵の見方」を学ぶことだと思ってブログ書いた。そして、最近、やっぱり、必要な研修は「絵の見方」を学ぶことだと強く感じた。

 研修に出てからも、たまに現場の先生たちと会って話す。私の周りにいるのは、多くは小学校の先生だ。研修に出てから感じたこと、思ったこと、わかったこと、見たことなどを話すとみんな共感してくれる。でも、その後に必ず出てくる言葉は、「でもさ・・・。」だ。
 「でもさ、美術展で選ばれる絵って、結局うまい絵じゃない?」
ここに大きな課題が見えてくると思う。

 美術展入賞作品が参考作品となり、翌年の絵を描くことが多いと思う。入賞作品は、それだけで現場に大きな影響力がある。

 だから、美術展で作品を選出するときは、どうしてその作品がいいのか、なぜこの作品を選出したのかを示していかなければいけないと思う。授業は学習指導要領に準拠して進められているのだから、作品も学習指導要領に準拠したものを選ばなくてはいけない。
 選出するということは、「だから、この絵がいいんですよ。」という説明責任がついてくるものだ。選出する側は、その説明責任を負わないといけない。そして、「だから、この絵がいいんですよ。」という説明をしてもらうことが、絵の見方を学ぶ研修にもなると思う。
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by hita61 | 2010-08-19 10:03 | 他の場所
 文部科学省初等中等教育科教科調査官の村上尚徳先生の全体指導・講評も大変勉強になった。私は、下記のように理解した。

1 造形遊びについて
「造形遊び」は、意欲、夢中になる、工夫するなどの遊びの特性を生かしている。
 子どもは、体の感じ方を通して、実感していく。だから、体験したときは、気付かせる、振り返らせる手立てが大切である。その時期にしかできない、感じ取れないものがある。

2 写実的な絵だけがうまいということに陥らないために
 作品作りを通して、自己をもう一度見つめ直させる。人と違っていい。自分が表したいことを大切にする。
 例えば、「手を作りましょう」という提案だと、子どもは、自分の手を見て、そっくりにつくることがよいとなるだろう。
 「ショパンの手を作りましょう」という提案をするとどうなるだろう。
 まず、ショパンの曲を聴かせる。→曲から指を想像させる。
 しなやかな指を想像する子もいれば、力強い指を想像する子もいるだろう。
 自分の表現が大切なのである。そして、それに向かって工夫していくことが大切なのである。

3 言語活動について
一丁目一番地のようなもの。つまり、とても大切である。
①知的活動の基盤である。論理的思考の基盤である。
②コミュニケーション、感性、情緒の基盤である。

 作品を見てどう思うかの問いに答えられなければ、色や形についてどうかという言語で視点を与えることで、感じ取ることができる。
 グラデーション、明暗などを知るとその概念ができ、そのように見ることができるようになる。
言語で視点を与えることで、概念を与えることができる。

 体験から感じたことを絵で表現することも言語活動である。見たこと感じたことを自分の言葉で表現することも言語活動である。

 養老孟司氏の東大の教授時代の話を使って、
東大医学部の学生に頭蓋骨を2つ見せて、気付いたことを話すという面接試験を行った。一人の学生は、その面接試験で無言が続いた。そして、その学生からやっと出た言葉が、「こっちの方が大きいです。」であったという。
 文字になったことを組み合わせる力はあるが、現物を見て自分で発見し、言葉にしていく力に課題がある。この両方が大切であり、偏りがあってはいけない。

体験によって、言葉やイメージが豊かになる。
言葉によって体験からの学びが豊かになる。
連携を基盤に置くことは大切であるが、子どもの側から見たつながりも大切にしていくことが大切である。
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by hita61 | 2010-08-12 08:02 | 他の場所
 初めて全国造形教育研究大会に参加した。たくさんの先生方と話す機会を与えていただき、楽しく、とても勉強になった。特に、今まで高等学校の先生と話す機会がなかったので、高等学校の先生ともお話できてよかった。

 公開授業を見ながら、東京都府中市立若松小学校の大杉先生とお話をして、評価について私なりに考えることができた。
 それは、ただ子どもの活動のよさをほめるだけでなく、ここぞという時にほめる評価がとても大切だということだ。そして、それができるかどうかは、先生の力量が問われる時であり、先生がいる意味にもなるのだと思った。

 1年生、絵の具を手で広げたりひっかいたりして写し取るモノプリントの活動で、評価について考えるきっかけができた。
 子どもたちは、手で広げる感触、混色をなどを楽しんでいた。もし、絵の具をすべて混ぜてしまう前のマーブリング状態の色の時に、先生が「きれいな色だね。」と言っていたらどうなるだろう。絵の具を混ぜきる前のマープリング状態の色を写し取る可能性が生まれたと思う。そして、一人の子がそのような色の楽しみ方を発見することで、周りの子も色のおもしろさに気づき、新たな活動が生まれ、より活動が広がったのではないか。

 先生のここぞという時のほめる評価によって、活動を広げたり、深めたりすることができると思った。だから、ここぞという場面にいち早く気付くためにも、とにかく動いて子どもの活動をよく見ないといけないと思った。そして、ここぞという場面をとらえるためにも題材のねらいを明確にしておかなければいけないし、先生の柔軟性も必要だと思った。
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by hita61 | 2010-08-07 22:55 | 他の場所
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 全国造形教育研究大会福島大会の帰りに、福島県立美術館に行った。想像以上の敷地の広さと、建物の大きさに驚いた。そして、中に入って、もっと驚いた。
 まず、入ってすぐに私たちを迎えたのは、大音量。そして、身長7.2mの火を噴くジャイアント・トらやん。動く大きなロボットに私の目は釘付けだった。そして、口から火を噴いた時には、もうビックリ。美術館でこんなこともできちゃうんだって、これも美術なんだって、今まで持っていた美術館に対するイメージが変わった。
 企画展示もおもしろかった。イチハラヒロコさんの作品を見て、文字だけでもいいんだって思った。よく考えれば、相田みつを美術館も文字だったけれど。やなぎみわさんの特殊メークとCGを使った写真と添えられていた言葉もおもしろかったし、ヤノベケンジさんのアトムスーツやトらやんもとてもおもしろかった。
  私は、今まで美術館に行って、きれいだな、すごいなって思ったことはあったけれど、今日みたいにおもしろいなって思ったことはなかった。こういうのもいいんだなって思った。
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by hita61 | 2010-08-06 22:24 | 他の場所