図工について考え、これから勉強していこうと思っている小学校教師の日記


by hita61
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 茅ヶ崎市立茅ヶ崎小学校に行った。6月10日にも旅するムサビで茅ヶ崎小学校に行っている。その時は、ムサビの学生が制作した作品をムサビ生がファシリテーターとなり、6年生児童が鑑賞する活動だった。
 大学生と6年生児童は、夏から秋にかけて共通のテーマ「楽園」でそれぞれ作品を制作した。そして、今回は、その作品を学校内の自分たちが選んだ場所に展示し、学校を楽園にしようという企画だ。

 授業の計画された流れは次のようである。
対象は、6年生で2時間扱い。1.2校時(1・2組)、3・4校時(3・4組)。
1 学生が制作した作品の鑑賞
2 1グループ6〜8人程度に学生1名がサポートとして入り、学校内から自分たちの作品の展示場所を探す。
3 作品がよりよく見えるように工夫して展示する。
5 グループごとに「○○美術館」「○○な楽園」等のタイトルをつける。
6 学校の地図に自分たちの展示場所を記す。
7 友達の展示場所を巡る。

 1・2校時は、どこでどんなことをしているのかと学校全体を見て回った。一番はじめに思ったことは、とにかく子どもたちが生き生きとしていて楽しそうだということだった。
 3・4校時は、一つのグループを決め、どのように活動を展開していくかとずっと見ていた。担任から授業の流れを聞いた後、グループで話すこともなくすぐに歩き出したときには、どうするの?と少し驚いた。しかし、そこを、学生が一人ずつ何を描いたの見せ合うことを提案し、どこに飾りたいか聞き出し、展示場所を相談するようにもっていったので安心した。

 児童の展示活動の様子を見ていておもしろかったのは、
1 自分の作品がよりよく見えるところを探し、何度も配置換えをしたり、近くから見たり遠くから見たりしていたこと。とにかくこだわりをもって展示している児童が多かったこと。 
2 自分の作品とまわりの環境との関係性を考えていたこと。
3 作品の中に、環境を取り入れて新たな作品にしていたこと。
だった。

 児童の様子から、授業終了後もきっと、自分の作品を見るために、また、自分の作品に対する他の人の反応を見るために展示場所へ何度も足を運ぶだろうと予想できる。そして、自分でこだわりをもって展示することで作品に対する愛着も倍増すると感じた。さらに、展示場所や展示方法を工夫することで作品が数段よく見えた。1枚で見た時は、「う〜ん・・・。」と思ってしまった作品も、制作者がこだわりをもった場所で展示することでぐっとよくなるからおもしろい。

 授業終了後の反省会で、学生が
1 授業だから何かを学ばせなければいけない。学ばせることができたのか。
2 子どもから意見がでなかったとき、「じゃあ、こうすれば。」と言ってしまったが、それは、子どもの思いを引き出すのではなく、自分の考えを押しつけてしまったのではないか。
3 展示の仕方にもっとこだわりをもたせたかった。展示は、ていねいに、まっすぐになど展示にこだわらせることに美大生がサポートする意味があったのではないか。
等、言っていた。学生の口からこんな言葉が出てくることがすごいと思った。

 教師という立場で、導入・展開・終末と細かく見ていくといろいろと考えるところがあった。しかし、それは、やってみて感じたり、分かったことである。
 この企画は、子どもたちの生き生きと学ぶ姿がみられる。だから、今後、またどのように展開されていくのかとても楽しみだ。

↓学生が自分の作品について話しているところ。
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↓池に絵を浮かべて展示しようとしているところ。
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↓飼育小屋の裏でじょうろを発見。自分の作品にでてくる川の水をじょうろから流れてくるようにしようかどうかと考えているところ。
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↓池からいるかが飛び出しているようにしたいとこの場所に配置。一緒にいた友達が、葉っぱがわかめに見えると言ったことでさらにイメージが広がったようだった。2枚目の写真は、制作者がとったもの。
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↓自分の作品と色があっているとの理由でこの場所を選んでいた。2枚目の写真は、制作者がとったもの。花を手前にもってきて大きく写すことで制作したオルゴールをイメージした作品がより引き立つようにしたとのことだった。
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by hita61 | 2010-10-08 21:20 | 小学校
 朝から、ムサビるの片付けが行われていた。作品の梱包はもちろん、教室から運び出した机や椅子を座席表通りに戻したり、外したドアを付けたり、はがした掲示物をもとのように掲示しなおしたり・・・。大和市立第二中学校が元の中学校に戻っていった。学生たちは、机の上を拭いたり、教室や廊下の掃除までよくやっていたと思う。私から見ていてもかなり大変な作業だった。でも、だれも不平不満を漏らさずよくやっていた。
 私は、作品が運び出されていく様子を見ながら、こうやって準備、片付けが行われていくのだなと思いつつ、こういう様子も子どもたちに見せたいと思った。

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by hita61 | 2010-08-11 18:15 | 他の場所
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 ギャラリートーク・ツアーを終えた女子中学2年生と話をした。
 どうしてギャラリートーク・ツアーをやってみようと思ったのかを聞くと、
「昨年のムサビるで、友達と鑑賞している時に大学生に話しかけられた。その時、とても楽しかったので今度は自分がやってみようと思った。」と話してくれた。そして、実際にやってみて「とても緊張したけれど、お客さんと話すことが楽しかった。作品を見て自分と同じ感想を持っていると知ったとき、そういう考えもあるんだと気づいたときが楽しかった。」と話していた。
 他のギャラリートーク・ツアーを終えた中学生にも話を聞いた。「緊張した。難しかった。何を答えていいのかわからなくなった。」などと言った後、ほどんどの子が、「でも、楽しかった。また、やりたい。」と答えていた。小学生に、「一人で見るより楽しい。」と言ってもらえたとうれしそうに話してくれた子もいた。

 また、昨年のムサビるの印象を聞いた時、
「美術館には絵しかなくて、静かにしないといけないイメージがあった。そんなイメージを持ったまま、ムサビるに来たとき、いろいろな作品があって楽しかった。これもありなんだなって思った。」と話してくれた。
 これは、先日私が福島県立美術館で感じたことと同じだ。私は、大人になってから「これもありなんだ。」って知ったけれど、子どものうちに「これもありなんだ。」知っていれば、もっと自由な発想が生まれてくるだろうし、美術に興味をもてるだろうと思った。
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 キャプションに書かれていた作品に対する思いや説明もよかった。何も見ずに作品を見ることも楽しめるが、キャプションを読んで作者の思いを感じて見ることも、私にとってとてもよかった。
 キャプションを読んで、言語活動が頭をよぎったり、「深いなぁ。」って思ったりもした。美大生は、物であったり、事象であったり「みる」ということに対して鍛えられているように感じた。

 美大生が、小学生や中学生の作品を見て「負けた。」と言っていたのもおもしろかった。


下は「赤と緑による現在の思考」のキャプションに書かれていたものf0236373_166953.jpg
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赤いシートをつけて見ると、3枚とも作者の顔が見えてくる。(写真だとよく見えないけれど。)
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緑のシートをつけて見ると、作者の父親、母親、ペットがはっきり見える。
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by hita61 | 2010-08-11 17:30 | 他の場所
 8/7(土)、8(日)の2日間、東京都東大和市立第二中学校で学校を美術館にしようという取り組み「ムサビる」が開催された。今回から、ムサビ生のサポートのもと、中学生が来校者を案内するギャラリートーク・ツアーが行われた。
 私は、この「ムサビる」を研修に出てから初めて知り、そして、今回初めて見た。一言で言うと「とてもおもしろい。」だ。私にとって何がおもしろかったのか。それは、
①いろいろな作品を見ることができたこと。
絵、工芸品、場所や空間全体を作品として体験できるインスタレーション、木彫、アニメーション、ワークショップ、私にはどのジャンルになるのかわからない作品など。
②作者に話を聞けたこと。
それは、コンセプトだったり、描き方だったり、画材についてだったり、どうやってその作品を思い付いたのかなど。
③すご〜く近くで、時には手にとって、時にはそ〜っと触って見ることができたこと。

そして、何よりも「人と話すこと」がとても楽しかった。
 私は、1時間ほど一部屋の監視を担当した。監視というよりも来室された方と作品を通していろいろな話をしたり、作品を見たときの反応を見ていたリ、会話を聞いていたりして楽しんだ。「学生に見える。」なんて言われていい気になったりもした。
 私がいた室内には、日本画の画材が置かれていた。私も初めて日本画の画材を見たので興味をもったが、多くの来室者も普段見ることのない画材や日本画が描かれる工程にかなり興味をもって話を聞いていた。こういう光景は、普通の美術館では見られないし、聞けない。
 でも、ムサビるでは、「どうして?」「どうやって?」「なんで?」と思ったことをすぐに聞ける。聞きやすく、話しやすい雰囲気だから、会話も、疑問も湧いてくるのだと思った。ムサビるでは、来校者も、学生もみんな饒舌になっているような気がした。

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by hita61 | 2010-08-10 23:27 | 他の場所
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 「ムサビる」の全体会議があった。ムサビるは、8月7日(土)、8日(日)に東京都東大和第二中学校を美術館にしてしまおうというプロジェクトだ。5月末から学生が実行委員会を立ち上げ、企画会議や全体会議、ランチミーティングなどを繰り返し、当日に向けて準備をしている。
 29日は、出品者が作成した作品の企画書をもとに、展示計画も練られていた。企画書をみたら、楽しくてわくわくしてきた。そうしたら、当日がとっても楽しみになってきた。ムサビ生は、本当によくがんばっていて、すごい。こういう経験をした学生が先生になったら、きっと、外にも目を向けられて、子どものためにすごくがんばれるのだろうなって思った。

 東大和第二中学校の美術科の未至磨先生もいらしていた。学生がやりたいことは、学校で可能かどうかなど一緒に考えていた。
 
 会議が終わってから、未至磨先生に話をうかがった。

1 どうしてムサビるをやろうと思ったのか。
 子どもたちは、果たして本当に感動しているのかという疑問から始まった。美術が好きなのかな、楽しいのかなと考えた。そして、子どもたちにもっと美術の広がり、楽しさを味わわせてあげたいと思った。美術館につれていくこともしてみたかったけれど、東大和市には美術館もなく・・・。そう思ったとき、じゃあ学校を美術館にすればいいと思って、ムサビに協力を依頼した。それが、5年くらい前のこと。

2 昨年、ムサビるをやって、生徒に何か変化はあったのか。すぐにすぐ結果に結びつくようなことではないことや、数値でははかれないものであることは、十分に承知していたが、私としてはやはり気になるところであった。
 ①空気や空間を感じ取ろうという気持ち、感覚で感じ取ろうという気持ちをもつようになったことは感じられる。
 ②よさや感動を人に伝える、人との関わりをもつ力がついてきている。
 ③美大生の存在が、新鮮で、刺激的で、親近感をもち、表現への意欲がわいたのではないか。
 ④レポートを提出させたが、たくさんの量が書かれたいた。レポートから、感じ方が多岐にわたっていて、心の琴線に触れたのではないかと思う。
と話してくださった。

3 大切にしていることは。
 「心をこめる」ということ。時間をかけて、心をこめてつくったものは、誰かの心に届く。そして、そうしてつくったものは、自分の心にも残る。人間が作るものだから心はこもっているべきだと思う。と子どもたちに話しているとのことだった。

4 先生にとって美術とは
 プロフェッショナルでありたいもの すきなもの こだわりをもっているもの 人にはゆずれない部分があるもの
 自分と向き合うことを通して、自分に自信をもつこと。自分のよさ、自分自身を知ること。
 それは、絵がうまいとかそういうことではなく、赤が好き、細かい作業が好き、粘土の作品にはこだわりがある、色はきれいぬりたい、など自分のいろいろな面を探していくものだと思う。物をつくることは自分を見つめることではないのかなとも話してくださった。

 「心をこめてつくったものは、誰かの心に届く。そして、そうしてつくったものは、自分の心にも残る。」が印象的で、使いたくなる言葉だった。
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by hita61 | 2010-07-10 00:22 | 武蔵野美術大学
 午前に大地太陽幼稚園で親子造形ひろばが開催された。紙版画、さき織り、カラクリおもちゃの3つのワークショップが行われていた。
 身近な材料に少し手を加えることで使ってみたい、触ってみたいと思う魅力的な材料になっていた。
例えば、割り箸にアクリル絵の具で色を付けておく、ペットボトルのキャップに色を付けて虹色に並べく、裂いた布をグラデーションになるように吊るしておく、ペットボトルをプラ板の用にしてつくったビーズっぽいものなど、材料にも、材料の置き方にも工夫があった。
 3人の保護者に、どうしてこの幼稚園に入園させたのかを聞いた。園の方針のこと、環境のこと、園長先生の絵のこと、食育のこと、口コミのことなどを話してくださった。その中で、「できなくてもいい。できるようになるまで、待っていてくれる。」という言葉があった。この「待つ」という姿勢が大切だと改めて思うとともに、それがちゃんと保護者に伝わっているのがいいなと思った。
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by hita61 | 2010-06-25 20:22 | 他の場所
 茅ヶ崎では、旅するムサビによって児童に何が起こるのかを中心に見てきた。だから、北海道では、もっと広くその場で何が起こるのかを見てこようと思った。

 作者の学生にとっては?
1 創作意欲が湧いた
2 他の場でも、自分の作品の鑑賞者と話してみようと思った

 なぜ、創作意欲が湧いたのかというと、「生徒が作品についていろいろなことを言ってくれた。後ろから聞いていて、あっそれおもしろい。今度は、それを表現してみよう。」と思ったことがたくさんあったと、にこにこ話してくれた。また、展覧会で自分の作品を出品したとき、鑑賞者はどう思うのか、何を言っているのかと後ろから遠巻きに見ていたそうだ。でも、今回の経験をして、作品について話すのは、いろいろな感じ方を直接聞けておもしろいと思ったそうだ。だから、今度は、「これ、どう思いますか?って自分から話しかけてみようと思う。」と言っていた。

 ファシリテーターをやってみて
1 ファシリテーターの力量が問われる
2 ファシリテーターが一番の鑑賞者かもしれない

 今回、初めてファシリテーターをやらせていただいた。ファシリテーターだけでなく、中学生を相手にしたことも初めてだった。やってみて思ったことは、「楽しいけれど、難しい」だ。ファシリテーターをやりながら、短時間で頭をフル回転させいろいろなことを考えた。
1 生徒がそう感じた根拠はどこにあるのか
2 生徒の感じ方をどう生かして進めていくか
3 出された2つの違う考えをどう処理していくか
4 生徒同士の感じ方の交流をどう作っていくか
5 誰を指名すべきか、まだ発言していない生徒をどう扱うか、待つべきか、ながすべきか
6 どの感じ方を掘り下げていけばいいのか
7 もう一度よく見る時間をとるべきか、そのまま続行すべきか   など
自分自身で、うまくいかなかったことがよくわかった。取り扱う作品も難しかったが、私自身の準備が足りなかった。

 三澤先生も私と同じ作品でファシリテーターをした。三澤先生の次に、私が同じ作品でファシリテーターをした。一番始めに三澤先生が生徒に投げかけた言葉をまねして使ったけれど、生徒の反応が違った。生徒が違えば、反応も違うことは当たり前のことだけれど。

 三澤先生のファシリテートを見て思ったのは、深いということだ。私の場合は、海水浴を楽しませ、三澤先生の場合は、深く海の底へのダイビングを楽しませているようだった。
 終わってから、三澤先生に、何を考えてファシリテートしていたのかを伺った。そうしたら、その作品は、時間と○○(○○の部分を忘れてしまった・・・。)を考えようと思った。そうしたら、日常という言葉が出てきて、それもおもしろいと思って、掘り下げていったとのことだった。
 私と三澤先生の決定的な違いは、何を掘り下げていくか、落としどころを持っていたかどうかだ。
 
 今回の経験を通して、ファシリテーターの力量が問われると実感した。ファシリテーターに力があれば、1時間でも2時間でも1つの作品で楽しく、深く鑑賞できると思う。だから、教師は積極的にファシリテートに挑戦して、自分自身を鍛えることも必要だと思う。

 先生にとっては?
1 いつもと違った見方で生徒を見ることができる
2 今まで気付かなかった生徒の感じ方などに気付くことができる

 協議の中で、普段しゃべらない子がしゃべっていたという言葉がでてきた。この言葉からも、生徒の新たな面を見つけられたことが分かる。それは、教師側のよかったことだけれど、生徒側にとってみれば、いつもと違う自分を見てもらえたのだから、生徒にとってもよかったことだと思う。

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by hita61 | 2010-06-23 22:48 | 他の場所
 江別市立江別第二中学校の3年生対象で、旅するムサビが行われた。
 今回は、武蔵野美術大学の学生の他に、北海道教育大学の学生も加わってのギャラリートークだった。
 前回の茅ヶ崎は小学校で、今回は中学校だった。小学生も中学生もそれぞれに、自分の感じ方、友達と自分との感じ方の同じところ、違うところ、作品を見る視点の違いなどを楽しんでいた。2つの校種の鑑賞活動を見て、やはり中学生の方が鑑賞が深いと感じた。それは、次のような違いから感じた。

小学生
 作者の話を聞いて、なるほどね、へぇ、そうなんだ、という新しい情報を得ながら絵を見ることを楽しんでいるようだった。作者の話を聞いて、なお自分のイメージを語り、次から次へと想像がふくらみ、感想や質問がわき出てくる。

中学生
  作者の話をじっくり聞いて、作者の制作に至った思い、悩み、生き方などを自分に置き換えて鑑賞する姿が見られた。それは、生徒の表情や深いうなずきから感じ取ることができた。作者の思いや生き方を感じとり、自分に置き換えて考え、作品を見ているということに中学生の鑑賞の深さを感じた。

 小学生も、中学生も興味を持って、発達に応じた鑑賞ができたと思う。それは、やはり作者がいたことが大きい。作者と話すことで、作品の見方が深まるし、作品に対する興味もわく。しかし、それは、作者と出会う前に、作品について自分が何を感じ、何を思い、友達は何を感じ、何を思い、自分と友達との感じ方や視点の同じところや違うとことについて話し合ったからこそできたことだと思う。

 学校教育、美術による教育と考えたとき、鑑賞活動を通して一番大切にしたいのは、自分の価値意識をもって話し合うなど、友達との感じ方や考え方の交流だと思う。その中で、自分の感じ方や考え方、一人では気付かなかった視点や価値に気付くことができるし、見方が一層広がり、質の高い鑑賞活動に発展していくのだと思った。
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by hita61 | 2010-06-22 17:29 | 他の場所
 今日は、茅ヶ崎市立茅ヶ崎小学校で旅するムサビが行われた。ムサビの学生が制作した作品をムサビ生がファシリテーターとなり、6年生児童が鑑賞する学習だった。作品は、全8作品。

 私は、子どもたちが、作品から受けた印象や思ったことを話し、作品を鑑賞することを通していろいろな感じ方や見方に気づくこと、また、それを楽しむこと、作品そのものに高い関心をもつことは予想できていた。

 今日の反省会で担任の先生から、
教室に帰ってから絵を描きたいと言って、創作意欲が湧いていたということや
話を聞けなかった作品について、児童が互いに作品の解説をしていたことなどを聞いて、
作者がいて、その作者と話したからこのような展開になったのだろうと思った。
それは、予想できていなかったし、旅ムサだからこのような展開になったのだと思った。

この旅ムサの最大魅力は、作者がいて、その作者と話ができることだと感じた。

学生から、作品を制作するまでに何枚もいろいろな角度から写真をとったり、
何枚もスケッチしたりした制作過程のファイルと見せてもらったり、
本当は違う色だったけど、こっちの方が絵にあっていると思ったから色を変えたこと、
子どもに手のひらを見せて、手のひらには青などいろいろな色が見える、だからそれと同じように光があたったり、時間が経過したりすることによって、色が変化する。その時に見えた色を全部重ねていったということ、
どんなことを考えて作品を制作したのか、
どうして画面からはみ出すくらい大きな構図にしたのか、
などいろいろ聞いた。

 作品を見て児童が互いに感じたことを話し合うのも楽しいが、私は、作者と直接話せたことが一番楽しい。作者がいることによって、興味がわく。興味がわいたことによって、どうやって描いたのだろう、自分はこう思ったけれど、作者はどう思って描いたのだろうと自然といろいろ考えるようになる。

 また、学生の話を聞いて、実物と同じ色にしなくてもいいんだとか、描きたい物の気に入った部分だけを大きく描いてもいいんだとか、きれいだなと感じた色だけを抽出して描いてもいいんだとか、実物とそっくりに描かなくてもいいんだとか、ティッシュも絵に使えるんだとか、好きだなと思った物を画面中いっぱいに描いてもいいだとか、鑑賞だけでなく、自分の表現にもつながったのではないかと思った。

 美術館では、世界的に有名な画家の作品をみることもできるし、いろいろな催しも行われている。でも、作者と話をすることなんて普通はできない。その普通ではできないことを可能にしたのがこの旅ムサだ。

 うちの学校の子だったなんて言ったのかなと、うちの学校の子にも体験させたいなと思い、茅ヶ崎小学校の児童がうらやましく思えた。
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by hita61 | 2010-06-11 14:48 | 小学校