図工について考え、これから勉強していこうと思っている小学校教師の日記


by hita61
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 木村先生は、松山市の図工主任会の会長もされている。今日も、市教委の各学校のポストに、美術展の題材例やその資料、審査基準や基本方針等を記載したものを入れてきたとのことだった。
 木村先生は、そうやって市全体の図工の力の向上のために努められていた。学校では、学級担任をされているが、空き時間等を利用するなど時間を見つけて、他の学年の図工の授業もされているとのことだった。
 東京都町田市立町田第四小学校の岡田先生も、やはり空き時間を利用するなど時間を見つけて、出ていない学年の授業をされていた。

 私が授業見学をさせていただいている先生方すべて、担当している学級だけでなく学校全体の図工の力の向上に努められていた。そして、みなさん、必ず、言うよりもやって見せていた。そうやって、図工を広め、理解を図っていくのだと思った。

 私は、絵の見方の研修が一番必要だと思っていた。それは、今も変わらない。そして、今回、更に必要だと思うものができた。
 それは、審査の基本方針をより具体的に、より明確にして全学校の全職員に提示することだ。確かに、県からは、趣旨や題材例等が記載されている要項が各校に配布されている。でも、視覚に訴えた方がよりわかりやすくて、伝わりやすいと思った。
 だから、「子どもの絵の見方」(東洋館出版社)や「1億人の図工・美術」(カシヨ出版)や「よくわかる図画工作科学習指導要領ビジュアル解説 授業への生かし方」(開隆堂)に記載されているように、作品と文字を組み合わせた資料があれば、より分かりやすくなると思った。そして、その作品の選出理由を4つの観点別評価に照らし合わせて解説して示すことで、より理解が図れるのではないかと思った。
 全員の先生が美術展を見に行っている訳ではないけれど、ほとんどの小学校の先生は図工を教えている。そして、先生たちが一番題材設定について考える時の一つに、美術展前が考えられる。だから、美術展の要項とともに、絵と文字が入った解説や審査基準を示すことは、担任としてもとてもありがたいし、それは、結果的に子どもにかえっていくことになるのではないかと思う。


↓教室からの景色
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by hita61 | 2010-09-10 00:12 | 小学校
 5月にも、現場で必要な研修は「絵の見方」を学ぶことだと思ってブログ書いた。そして、最近、やっぱり、必要な研修は「絵の見方」を学ぶことだと強く感じた。

 研修に出てからも、たまに現場の先生たちと会って話す。私の周りにいるのは、多くは小学校の先生だ。研修に出てから感じたこと、思ったこと、わかったこと、見たことなどを話すとみんな共感してくれる。でも、その後に必ず出てくる言葉は、「でもさ・・・。」だ。
 「でもさ、美術展で選ばれる絵って、結局うまい絵じゃない?」
ここに大きな課題が見えてくると思う。

 美術展入賞作品が参考作品となり、翌年の絵を描くことが多いと思う。入賞作品は、それだけで現場に大きな影響力がある。

 だから、美術展で作品を選出するときは、どうしてその作品がいいのか、なぜこの作品を選出したのかを示していかなければいけないと思う。授業は学習指導要領に準拠して進められているのだから、作品も学習指導要領に準拠したものを選ばなくてはいけない。
 選出するということは、「だから、この絵がいいんですよ。」という説明責任がついてくるものだ。選出する側は、その説明責任を負わないといけない。そして、「だから、この絵がいいんですよ。」という説明をしてもらうことが、絵の見方を学ぶ研修にもなると思う。
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by hita61 | 2010-08-19 10:03 | 他の場所
 武蔵美の学生の意見に、「学校では、子どもらしい描き方、活発そうは描き方を強要され嫌な気分だった思い出がある。チゼックの問答を読むとより自由に、見ずに描くようにとされている。自分は、見てしっかり描きたい、きれいに描きたいと思うタイプだった。こういうタイプの子はどうすればいいのだろう。」というものがあった。

 私は、本人が望むのであれば、望むように描かせてあげたい。でも、私は、再現的な絵を描いたこともないし、描き方の技術を教えるすべがない。きっと、小学校の先生で同じような悩みをもっている人は多くいるのではないか。

 5.6年生は、論理的思考ができるようになり、再現的な描写にあこがれる。それは、成長であり、そのようは表現の仕方を否定することはできない。

 ただ、教師としてもっていなけれなならないことは、
絵を描くことで培いたい能力→自分の考えをまとめ、表現する能力
絵で、児童が何を考え、どのように表したのか見ていく。ということだ。

 児童に考えさせたいこと
1 再現的な描写について→どうしてその作品がいいのか。何が魅力的なのか。
2 抽象的な絵など他の描写の絵を提示して→この作品にはいいところはないのか。
3 それぞれのよさを認めた上で、自分が表現したいことは何か。
            →どういう描き方が一番自分が表したい思いに合うのか。

大切なのは、自分が表したい思いになっていることである。
その上で、再現的な描写がよければ描けばよい。

そこで、問題が生じてくる。私には、再現的な絵の描き方の技術がないことだ。
だから、それを補う方法として、

1 写真をとる→トレース→形をとらえることができる。
2 技法の説明書などの児童に必要な資料を集める。

これなら、制作の経験のない私もできる。それに、そのような資料が多くあれば、いろいろな場で児童が使えそうだ。だから、本は図書室だけでなく、図工室に必要な資料を用意しておくべきだ。
本校の図工室には、有名な画家の本はあるが、技法がたくさん載っている本はない。だから、来年度学校にもどったら、子どもにもよくわかる絵や写真が多く掲載された本を図工室に準備したい。その時は使わなくても、そのような本を見ておくと「あっ、あれ使えそう。」となりそうだ。

しかし、ここで疑問がわいた。

 自分でいろいろな技法を研究し、自らの力で学びとって、自ら欲して再現的に描いた絵と、教え込み、とにかく描き込ませた再現的な絵を並べたとき、2枚の絵の区別はつくのだろうか。培われた能力は明らかに違うはずだが、それを見分けることはできるのだろうか。

作品に児童の言葉があれば、それを参考にはできそうだが、それだけではきっとわからなそうだ。そのような絵を見比べたことはない。もし、そのような絵があれば、その違いを見比べてみたい。
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by hita61 | 2010-05-29 22:51 | 武蔵野美術大学
 今、現場で必要な研修は「絵を見ること」だと思う。つまり、「絵の見方」を学ぶことだと思う。

 私は、三澤先生に何度も聞いたり、「子どもの絵の見方」(東洋館出版社)や「1億人の図工・美術」(カシヨ出版)や「よくわかる図画工作科学習指導要領ビジュアル解説 授業への生かし方」(開隆堂)を読んだり、田尾先生と奥村先生のメール集を読んだりして、やっと絵のどんなところを見ていけばいいのか分かってきた。分かってきたような気がするけど、今の私にはできない。たくさんの絵の中から、この1枚という作品を選び出す自信はない。本には、解説が載っているからこの絵ってわかるけど、その解説がなかったらきっとわからない。解説を読んでも、まだしっくりこないものもあるし。
 でも、絵をちゃんと見ることができるようになりたいし、ならなくてはいけない。だって、

1 子どもの絵の見方がわからないと、正しい評価はできない。
 その子が何を感じ、何を考え、何を思い、その感じたことや考えたこと、思ったことを表すためにどんな工夫をしたのかを読み取れないと、その子が発揮した能力が分からない。発揮した能力が分からなければ、評価はできない。

2 絵の見方が分かれば、どのような授業を展開すればいいのか考える手立てになる。
 絵から発揮された能力がわかれば、自分の授業改善につながるし、どうすることがつけたい能力に結びついていくのか考える手立てにもなってくると思う。
 
3 絵の見方が分かれば、児童理解にもなる。
 その子が何を感じ、何を考え、何を思っているのかを読み取れるようになれば、たとえ、言葉でうまく話せない子のことでも、今より分かるようになる。内面を見ることができると思う。

4 絵の見方が分かって、児童理解にも使えるようになれば、生徒指導にも役立つ。

5 生徒指導に役立てることができれば、児童相互だけでなく、児童と教師の人間関係づくりにも役立つ。

6 児童と教師の人間関係がうまくいけば、児童は先生のことが大好きになる。先生のことが大好きになると、他の教科も一生懸命に勉強するようになるし、話を受け止めて聞くようになる。

 絵の見方が分かれば、すべての教育活動に役立てることができる。その子のことをちゃんとみてあげられるようになる。だから、図工の先生とか、一部の先生だけではなくて、学級担任みんなが絵の見方を学ぶ機会が絶対必要だ。特に、小学校は学級担任が全教科を教えているのだから。

 「風が吹けば、桶屋が儲かる」みたいになっちゃったけど。でも、そうなんだ。
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by hita61 | 2010-05-25 01:43 | 武蔵野美術大学
  4月の始めに、三澤先生に「私はどういう絵がいい絵なのかわからない。本当にいい作品を、私は落としていたのではないか。美術展で、なぜその作品が特選なのかがわからないことがある。これがいい絵なんだと言えるようになりたい。」と話したことがある。その時、三澤先生が「1億人の図工・美術(カシヨ出版センター)」に掲載されている6年生が描いた「ちょうが町を旅する」を示して、「これ、すごくいいでしょ?」とおしゃった。指導者の言葉を読んで絵を見たけど、私には、どうしてその絵がいいのかわからなかった。
 「子どもの絵の見方(奥村高明 著 東洋館出版社)」にも同じ絵が掲載されている。でも、やっぱりピンとこなかった。
 今日、三澤先生から、指導者の新座市立八石小学校の田尾先生と文科省教科調査官の奥村先生との「ちょうが町を旅する」についてのメールでのやりとりを見せていただいた。A4の用紙11枚にもなるものだった。
 まず、1枚の絵についてこんなにも多く語れることに驚いた。そして、作品からどのように評価をしていったのかがとてもよくわかった。

 子どもの目線にたつこと、子どもの目線を追うこと
 子どもが何を感じ、どんな発想をし、どういう技能を発揮したのかをとらえようとすること
 描いた順番をたどることは、子どもの発想や思考のプロセスに身を重ねること
 表現にとって合理的なのは、論理的でなくても、その子にとって感じたままあるように描くこと
 見たものをそこに「あるように」描くこと
 子どもとの会話の仕方

 私は、このメール集を読んでだからこの作品がいいのだと納得できた。
 雲が電線の前に重ねて描かれているところを「真上の雲と向こうの電線ではおそらく人は真上の雲を自分の身には近いと感じているのだろう」と解釈していた。これを読んだ時、思わず「わかるぅ!」って言ってしまった。その情景が浮かんで、そう描きたくなる感覚がよくわかった。そして、そんなところからも子どもの感じ方を読み取れるなんてすごいって思った。私もそういうふうになりたい。

 「子どもの絵の見方」に掲載されている絵を見て、自分なりに解釈してから、子どもの作文や奥村先生の解釈を読んだ。絵を見ることは、楽しいけど、私にとっては難しくて、時間がかかって、たくさん考えるから疲れる。でも、学校に行ってちゃんと子どもの絵を見たくなった。
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by hita61 | 2010-05-20 02:28 | 武蔵野美術大学