図工について考え、これから勉強していこうと思っている小学校教師の日記


by hita61
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 江別市立江別第二中学校の3年生対象で、旅するムサビが行われた。
 今回は、武蔵野美術大学の学生の他に、北海道教育大学の学生も加わってのギャラリートークだった。
 前回の茅ヶ崎は小学校で、今回は中学校だった。小学生も中学生もそれぞれに、自分の感じ方、友達と自分との感じ方の同じところ、違うところ、作品を見る視点の違いなどを楽しんでいた。2つの校種の鑑賞活動を見て、やはり中学生の方が鑑賞が深いと感じた。それは、次のような違いから感じた。

小学生
 作者の話を聞いて、なるほどね、へぇ、そうなんだ、という新しい情報を得ながら絵を見ることを楽しんでいるようだった。作者の話を聞いて、なお自分のイメージを語り、次から次へと想像がふくらみ、感想や質問がわき出てくる。

中学生
  作者の話をじっくり聞いて、作者の制作に至った思い、悩み、生き方などを自分に置き換えて鑑賞する姿が見られた。それは、生徒の表情や深いうなずきから感じ取ることができた。作者の思いや生き方を感じとり、自分に置き換えて考え、作品を見ているということに中学生の鑑賞の深さを感じた。

 小学生も、中学生も興味を持って、発達に応じた鑑賞ができたと思う。それは、やはり作者がいたことが大きい。作者と話すことで、作品の見方が深まるし、作品に対する興味もわく。しかし、それは、作者と出会う前に、作品について自分が何を感じ、何を思い、友達は何を感じ、何を思い、自分と友達との感じ方や視点の同じところや違うとことについて話し合ったからこそできたことだと思う。

 学校教育、美術による教育と考えたとき、鑑賞活動を通して一番大切にしたいのは、自分の価値意識をもって話し合うなど、友達との感じ方や考え方の交流だと思う。その中で、自分の感じ方や考え方、一人では気付かなかった視点や価値に気付くことができるし、見方が一層広がり、質の高い鑑賞活動に発展していくのだと思った。
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by hita61 | 2010-06-22 17:29 | 他の場所
 今日は、茅ヶ崎市立茅ヶ崎小学校で旅するムサビが行われた。ムサビの学生が制作した作品をムサビ生がファシリテーターとなり、6年生児童が鑑賞する学習だった。作品は、全8作品。

 私は、子どもたちが、作品から受けた印象や思ったことを話し、作品を鑑賞することを通していろいろな感じ方や見方に気づくこと、また、それを楽しむこと、作品そのものに高い関心をもつことは予想できていた。

 今日の反省会で担任の先生から、
教室に帰ってから絵を描きたいと言って、創作意欲が湧いていたということや
話を聞けなかった作品について、児童が互いに作品の解説をしていたことなどを聞いて、
作者がいて、その作者と話したからこのような展開になったのだろうと思った。
それは、予想できていなかったし、旅ムサだからこのような展開になったのだと思った。

この旅ムサの最大魅力は、作者がいて、その作者と話ができることだと感じた。

学生から、作品を制作するまでに何枚もいろいろな角度から写真をとったり、
何枚もスケッチしたりした制作過程のファイルと見せてもらったり、
本当は違う色だったけど、こっちの方が絵にあっていると思ったから色を変えたこと、
子どもに手のひらを見せて、手のひらには青などいろいろな色が見える、だからそれと同じように光があたったり、時間が経過したりすることによって、色が変化する。その時に見えた色を全部重ねていったということ、
どんなことを考えて作品を制作したのか、
どうして画面からはみ出すくらい大きな構図にしたのか、
などいろいろ聞いた。

 作品を見て児童が互いに感じたことを話し合うのも楽しいが、私は、作者と直接話せたことが一番楽しい。作者がいることによって、興味がわく。興味がわいたことによって、どうやって描いたのだろう、自分はこう思ったけれど、作者はどう思って描いたのだろうと自然といろいろ考えるようになる。

 また、学生の話を聞いて、実物と同じ色にしなくてもいいんだとか、描きたい物の気に入った部分だけを大きく描いてもいいんだとか、きれいだなと感じた色だけを抽出して描いてもいいんだとか、実物とそっくりに描かなくてもいいんだとか、ティッシュも絵に使えるんだとか、好きだなと思った物を画面中いっぱいに描いてもいいだとか、鑑賞だけでなく、自分の表現にもつながったのではないかと思った。

 美術館では、世界的に有名な画家の作品をみることもできるし、いろいろな催しも行われている。でも、作者と話をすることなんて普通はできない。その普通ではできないことを可能にしたのがこの旅ムサだ。

 うちの学校の子だったなんて言ったのかなと、うちの学校の子にも体験させたいなと思い、茅ヶ崎小学校の児童がうらやましく思えた。
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by hita61 | 2010-06-11 14:48 | 小学校

5/20(木)日本画

 今日は、金工でお世話になった教授の個展に行った。教授の鉄鍛造と教授の奥様の日本画の二人の個展だった。日本画について教えていただいた。

 和紙に描くこと
 消しゴムで消すと和紙が痛むので、別のところにスケッチをしてカーボンで写すこと
 スケッチをカーボンで写すので同じ下絵を何枚も描くことができること
 下絵は墨でかくこと
 きらきら光って見えたのは、岩絵の具の粒子が粗いから、
 粒子の大きさによって発色の仕方が違う
 粒子が粗いと、重ねて塗ったとき下の色がすけて見えること
 スケッチを何枚かしてそれをいろいろ組み合わせて構図を考えたこと
 箔貼り方と箔をわざとやぶいて貼ることもあること
 銀箔に610ハップをぬって、アイロンをかけて色をかえること、それを「やく」ということ

 610ハップは銅の小物入れに色を付ける時に使った。それを日本画でも使うからおもしろい。
 
 4月に小野竹喬展で日本画を初めて見た。その時は、「こういう絵も日本画なんだな。空の色がとてもきれいだな。」と思った。今日は、日本画を見ることが楽しかった。今まで、きれいだなって思ったことはあっても、楽しいなって思ったことはなかった。その場を立ち去りづらい絵に出会ったこともあるけど、やっぱり楽しいっていうのとは違った。

 私が楽しいって感じたのは、
 絵を描いた本人と話せたからが一番大きい。
 それから、
 どうやって描いたのかその背景がわかったから、
 描き方が少しわかったから、描いた順番や着色の仕方を考えながら見たから、
 作品をすご〜く近くで見ることができたから
 絵のごつごつを触らせてもらったから
 日本画の幅は広く、いろいろは表現方法があることを知ったから
 つまり、身近になったから。

 旅するムサビが6月10日に茅ヶ崎で行われる。先日、学生の練習の様子を見ていたら、楽しくなった。学生がファシリテーターをするものだけど、私がやりたくなった。

 私は、作家と話して、知りたいなと思ったことを聞けたし、新しく知ることもできて、楽しくなった。それに、どうしてかな?って考えて、他の人の見方を知るのも楽しい。きっと茅ヶ崎の小学生も絵を見ることが楽しくなる。本物を間近で見て、描いた人と話ができるっていうのがすごく魅力だと思う。
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by hita61 | 2010-05-21 00:32 | 他の場所
 美術館の鑑賞プログラムに参加しました。アートカードを使った導入をしてから、実際に展示室へ行って鑑賞活動をしました。内容は、作品からイメージしたことを短い言葉で表現する。表現された言葉を基に他の子がその言葉からイメージした作品を探すというものでした。
 子どもは、作品を観て何かしら感じているのだけれど、それを言葉で表現することは難しかったようです。子どもたちの様子から、語彙が少ないということ、自分の感じ方を文字で書くことに抵抗があるように感じました。
 子どもたちが、言葉から出題者の作品を当ててしまった時より、当たらなかった時の方が、おもしろかったです。なぜならば、「あ〜、なるほどね。」とか「〜もそうだけど、ぼくは〜からこっちを選びました。」という言葉が自然とでてきたし、当たってしまうより盛り上がったからです。自分と同じ考えに気づくのもいいけど、それより、違う考えに気づいた時の方が、楽しいのだと思いました。
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by hita61 | 2010-04-12 00:19 | 埼玉県立近代美術館